「ここ、本当に家だったの?」
旧高取邸に入って最初に思ったのが、それでした。
佐賀県唐津市にある 旧高取邸。
いわゆる“お金持ちの家”なのですが、想像していたスケールを軽く超えてきます。
そもそも、敷地が広い。
約2,300坪の広大な敷地と聞いてもピンとこないのですが、とにかく「家」というより「敷地」です。
ちょっとした散歩ができそうなくらいには広いです🚶♀️
この家を建てたのは、高取伊好という人物。
“肥前の炭鉱王”と呼ばれていたそうで、その時点でなんとなく察しがつきます。
なるほど、これは普通の家ではないな、と。

和なのに、急に洋がくる
中に入ると、まず感じるのは「和」の落ち着きです。
畳、木の香り、やわらかい光。
ここまでは「立派な日本家屋」という感じなのですが——
そのあと、急にきます。
シャンデリアです💡
「え、ここに?」と一瞬止まりました。
さらに進むと、大理石の暖炉。
和室の流れで見ていたので、ちょっと頭が追いつきません。
どうやらここは、
和洋折衷建築の代表的な邸宅であり、
「いいものは全部入れる」というスタイルのようです。
家の中に能舞台という発想
そして一番驚いたのが、大広間。
ここに、能舞台があります。
最初は気づかないのですが、
説明を見て「え、ここ?」となります。
なんと、床下からせり出す仕組みの能舞台。
家の中に舞台を作ろうと思う発想、なかなか出てきません。
スケールが違います。
美術館レベルの杉戸絵
さらに、広間を囲む杉戸絵。
これがまた、普通じゃない枚数です。
72枚の杉戸絵。
数字だけでも十分多いのですが、
実際に見ると「美術館かな?」と思うくらいの存在感です🎨
しかも、これを半年かけて描いたそうで、
時間の使い方も贅沢です。
写真が撮れないからこそ残るもの
あと、地味に気になったのが玄関。
3つあります。
来客用、主人用、家族用。
現代だと「どこから入ればいいのか迷う」やつですが、
当時はちゃんと意味があったんだろうなと思います。
こういうところに、暮らしの違いが見えるのも面白いです。
ちなみに、館内は撮影禁止でした📵
最初は少し残念に思ったのですが、
結果的にはよかった気もします。
写真が撮れないぶん、ちゃんと見ます。
細かいところまで見て、覚えようとするので、
気づいたらけっこう長くいました。
こういう場所は、たぶん
“写真より記憶”のほうが合っているのかもしれません。



旧高取邸という「体験」
旧高取邸は、ただの歴史的な建物ではなくて、
「明治時代の暮らしと価値観」を体感できる場所でした。
和と洋を合わせるとか、
贅沢をどう使うかとか、
そういうことを本気でやると、こうなるんだなと。
ちょっと現実離れしているのに、
なぜかちゃんと人の暮らしが感じられる、不思議な場所です。
たぶんまた、ふと思い出して行きたくなる気がします🌿






























